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Channel: 機能性表示食品 –薬事法マーケティングの教科書
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ロコモアの成分・効果効能・飲み方・副作用を検証!効果なし?

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「ロコモア」は、サントリーウエルネス株式会社が販売する機能性表示食品です。

ロコモアは、成分の組み合わせについて、2つの特許を取得しています。

①軟骨成分の組み合わせ
香味改善を目的として、グルコサミン類、コンドロイチン硫酸を含有する軟骨水系溶媒抽出物、およびケルセチン配糖体を含む固形製剤について特許を取得しています。(特許第4652486号)

②筋肉成分の組み合わせ
香味改善を目的として、イミダゾールペプチド、酵素処理ルチンおよびビタミンDを含む固形製剤について特許を取得しています。(特許第5324000号)酵素処理ルチンは、ケルセチン配糖体の一種。

そんなロコモアの成分・効果・副作用などについて詳しく確認していきましょう。

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ロコモアの基本情報

届出番号D191
商品名ロコモア
届出者名サントリーウエルネス株式会社
食品の区分加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリン
表示しようとする機能性本品には、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンが含まれます。グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分の組み合わせは、ひざ関節と脚の筋肉に働きかけ、加齢により衰えるひざ関節機能を維持すること、歩行機能の一部である日常生活における歩く速さを維持することが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者日常生活においてひざ関節に悩みがある健常な中高年男女
一日当たりの摂取目安量6粒
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量機能性関与成分名:グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリン
含有量:グルコサミン塩酸塩:1,200 mg、コンドロイチン硫酸:60 mg、ケルセチン配糖体:90 mg、アンセリン:10 mg

ロコモアの原材料・栄養成分

<原材料名>
サメ軟骨抽出粉末(コンドロイチン・Ⅱ型コラーゲン含有)(国内製造)、魚肉抽出粉末(イミダゾールペプチド含有)、デキストリン、サケ鼻軟骨抽出粉末(プロテオグリカン含有)/グルコサミン、セルロース、酵素処理ルチン、酸化ケイ素、ステアリン酸Ca、光沢剤、ビタミンD(一部にかに・えび・さけ・ゼラチンを含む)

<栄養成分表示>※6粒(2.22g)あたり
熱量/8.59kcal
たんぱく質/0.62g
脂質/0~0.04g
炭水化物/1.49g
食塩相当量/0~0.07g
ビタミンD/5.0µg

ロコモアの効果効能

効果が確かなものなのか気になる方は、機能性に関する基本情報で、どのように効果が検証されているのか見ていきましょう。

機能性の評価方法■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
機能性に関する届出者の評価【標題】
 グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分の組み合わせによるひざ関節機能もしくは歩行機能の改善に関する研究レビュー。

【目的】
 健常成人を対象として、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を組み合わせた食品を経口摂取することにより、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を含まない食品を経口摂取した場合と比較して、ひざ関節機能もしくは歩行機能を改善するか検証する。

【背景】
 運動器には、関節、筋肉、骨、軟骨などがあり、関節機能の維持は身体活動量を増加させる上で重要である。ひざ関節機能に対する有効性については、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体の3成分を組み合わせた食品に関する報告がある。歩行機能に対する有効性については、ケルセチンやアンセリンが筋肉に作用するとの報告があり、歩行機能を改善することにつながると考えられる。しかしながら、我々の調べた限りでは、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を組み合わせた食品の経口摂取による、ひざ関節機能もしくは歩行機能への影響を検証した研究レビューは報告されていない。

【レビュー対象とした研究の特性】
 健常成人が、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を組み合わせた食品を経口摂取することより、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を含まない食品を摂取した場合と比べて、ひざ関節機能もしくは歩行機能を改善するかを検証した研究を検索した。
 検索日は、2018年1月16日で、検索日以前に発表された英文及び日本語の文献を対象とした。最終的に採用した文献数は1報であり、研究デザインはランダム化比較試験であった。

【主な結果】
 1日あたりグルコサミン塩酸塩1,200 mg、コンドロイチン硫酸60 mg、ケルセチン配糖体90 mg、アンセリン10 mgの4成分を組み合わせた食品を経口摂取することにより、ひざ関節機能に関する生活の質の評価指標であるJKOM合計スコアの改善と、歩行機能の一部である通常歩行速度の上昇が認められた。このことから、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ケルセチン配糖体、アンセリンの4成分を組み合わせた食品の摂取は、加齢により衰えるひざ関節機能を維持する機能と、歩行機能の一部である日常生活における歩く速さを維持する機能を示すと考えられた。

【科学的根拠の質】
 評価した文献は、国内・海外の主要な文献データベースから抽出した査読付き論文であった。しかしながら、対象とした被験者が限定的であること、採用文献数が限られていたことが、本研究レビューの限界である。今後、さらなる研究の実施が望まれる。

ロコモアの摂取方法と注意点

次のように記載されています。

<摂取方法>
「お飲みものと一緒にかまずにお召し上がりください。」

<注意点>
「摂り過ぎに注意してください。抗凝固剤を処方されている方は、医師、薬剤師に相談してください。」

ロコモアの副作用

安全性に関する基本情報で、副作用について問題がないかどうか確認がされているので、見ていきましょう。

安全性の評価方法■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性に関する届出者の評価当該製品の販売実績により喫食実績はあると判断できるが、喫食実績による食経験の評価は不十分であると判断した。従って、当該製品に含まれる各機能性関与成分の安全性評価を行った。

結果、各機能性関与成分の安全性に問題ないと判断したため、当該製品の安全性は問題ないと考えられる。
詳細は、以下の通り。

◆当該製品の喫食実績
届出者は、日本国内で当該製品を健常成人に対して5年以上販売し、その出荷数量は約1,077万本(※1)であることから、喫食実績がある。また、当該製品に起因する重大な健康被害情報は認められていない。

◆当該製品に含まれる機能性関与成分の評価
当該製品は、機能性関与成分としてグルコサミン塩酸塩1,200 mg/日、コンドロイチン硫酸60 mg/日、ケルセチン配糖体90 mg/日、アンセリン10 mg/日を含む錠剤形状の食品である。

<グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸>
届出者は、日本国内で当該製品と同量のグルコサミン塩酸塩とコンドロイチン硫酸を含む製品(「サントリー グルコサミン&(アンド)コンドロイチン」、「サントリー グルコサミンアクティブ」)を健常成人に対して17年以上販売し、その出荷数量は約3,056万本(※2)であることから、グルコサミン塩酸塩とコンドロイチン硫酸には、販売実績による食経験がある。また、「サントリー グルコサミン&(アンド)コンドロイチン」及び「サントリー グルコサミンアクティブ」に起因する重大な健康被害情報は認められていない。このことから、グルコサミン塩酸塩とコンドロイチン硫酸は、「サントリー グルコサミン&(アンド)コンドロイチン」や「サントリー グルコサミンアクティブ」の販売実績による食経験に基づき、安全性に問題ないと考えられる。

<ケルセチン配糖体>
ケルセチン配糖体については、1次情報を検索した結果、安全性試験(ヒト過剰摂取試験およびヒト長期摂取試験)において安全性に問題がないと報告されている。

<アンセリン>
アンセリンは魚肉由来であり、その量は食経験の範囲内である。従って安全性に問題ないと考えられる。

以上より、各機能性関与成分の安全性については問題ないと判断した。

※1)2013年6月から2018年8月の出荷数量を180粒入りボトル(30日分)に換算した本数
※2)2001年4月から2018年8月の出荷数量を180粒入りボトル(30日分)に換算した本数

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参考情報

機能性表示食品についてもっと知りたい方はこちらのページを参考にして下さい。

機能性表示制度とは何?健康食品業界が大きく動く第三の制度
機能性表示食品の広告を作るときの5つの注意点
機能性表示食品とは?機能性表示食品の意味・定義


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